新薬誤用による因果逆転。重複する妊娠を止めるため受精に臨む永琳
自ら作り出した新薬の誤用によって引き起こされた「重複する妊娠」という謎の現象。それを食い止めるために、あえて「受精」のプロセスを踏むという、実にSF的でひねりの効いたシチュエーションが興味を惹く。短いページ数の中に詰め込まれた、因果が逆転するという特殊な設定と、普段は冷静沈着な永琳が自らの身体を使って儀式に臨むというギャップがたまらない。設定の妙と淡々とした背徳感を味わいたい、ニッチなフェチを持つ読者に深く刺さる小品だ。